がり症を克服するためには、今までの自分を変えようと努力することが必要です。


恥ずかしがり屋の自分、引っ込み思案の自分、そんな自分のままでは、あがりそうな場面や状況に接しても、それを避けようとしてしまい、いつまで経っても、あがりの不安や恐怖から逃れることはできません。


なので、今の自分を見つめ直し、自分を変えようとする姿勢が大切となります。


それでは、どのようにしたら、今の自分を変えることができるのでしょうか?


自分を変えるきっかけとして、新しい環境に飛び込むという方法があります。


一時期、「高校デビュー」,「大学デビュー」という言葉が流行りましたが、これらも、「上の学校へ進学する」といった新しい環境に飛び込む際に、イメージチェンジをはかり、今までの自分を変えてみるという点では、共通するかも知れません。


「新しい環境を変える」というと、まず、思いつくのが、「住む場所を変える」,「働く場所を変える」などだと思います。
しかし、実際の話、今すぐ、これらの場所を変えるというのは、かなりハードルが高いのではないでしょうか。


そこで、もう少しハードルを低くして、何か、新しい習い事を始めるというのはどうでしょう?

多少お金はかかるかも知れませんが、新しい環境に飛び込むことができる上、今まで自分が持っていなかったスキルなども身に付けることができ、そういった意味でも、自分を変えることができると思います。


但し、注意していただきたいのは、あくまであがり症を克服することが目的なので、できる限り、他人とコミュニケーションを取ることが必要となる習い事を選ぶようにすることです。


そのことを踏まえた上で、お勧めの習い事をご紹介したいと思います。


まずは、スピーチすることや人と会話することが苦手であれば、話し方教室に通うというのはどうでしょう。

話し方教室では、例えば、毎回、3分間スピーチをすることが課せられたり、二人一組で会話のロールプレイングをしたりと、強制的に人と話さざるを得ない環境ができあがっています。

なので、そのような環境に身を置けば、人とうまく話すコツも教えてもらえる上、人と話す機会も多くなるため、話すスキルがアップするとともに、話すことに対する自信が持てるようになります。


次に、もし、異性とコミュニケーションを取ることが苦手であれば、社交ダンスを習いに行くという手があります。

但し、個人のダンス教室ではなく、カルチャースクールなどがやっているような、大勢が一同に会して、ダンスを習う教室がよいでしょう。

一般的に習えるダンスには、エアロビクスや、ヒップホップや、タップなど、いろいろありますが、いずれも、一人でもできるダンスになります。

しかし、社交ダンスは、男女ペアで踊ることが必須であるため、うまく踊る上でも、必然的に、異性とコミュニケーションを取る必要があるんです。



なので、異性と話したりするのが苦手という場合でも、その機会が、否が応でも増えるため、次第に慣れが生まれ、異性と話すことに自信が付くようになります。

しかも、社交ダンスでは、異性と手を取って組むことが必須であるため、恥ずかしいなどと言っていられない環境に身を置くことができます。

また、大勢が一同に会してダンスを習う場合、組むペアは、その都度、替わることになります。それ故、いろいろな異性の方とコミュニケーションを取ることになり、さらに、コミュニケーションスキルがアップします。


このように、他人とのコミュニケーションが必要な習い事を新たに始めて、新しい環境に飛び込むことにより、今までとは違った、積極的な自分に生まれ変わることができます。