が、自分のあがり症と決別することを決意して、最初に、起こした行動はいろいろな情報を集めることでした。

本屋に行って、あがり症や赤面症に関する本などを買って読んだり、インターネット上にある、あがり症関係のサイトやブログを見たりしたんです。


その結果、あがり症を克服するための様々な情報が集まりました。

そして、それらの情報に接するうちに、少しずつ、自分の足りていないところが見えてきたんです。

しかし、それらの情報を目の前にしても、すぐには、次の行動に移せませんでした。

なぜなら、今度は逆に、いろいろな情報が集まり過ぎて、何から手をつけて行動していったらいいのか、自分で、わからなくなってしまったからなんです。



系統だった筋道が見えない。
そんな状態でした。

それは、例えるなら、次のような感じです。

最近、自宅に、人数分の食材とレシピをセットで届けてくれるというサービスがありますよね。

その日の献立を考えなくて済むし、買い物にも出かけなくてよいので、主婦の方に人気のサービスのようです。

もし、このサービスで、食材だけ届いて、レシピがなかったら、どうでしょう?


届いた食材がそれぞれ新鮮で栄養豊富で美味しそうな食材であったとしても、それらを目の前にして、どう料理したらいいのかわからなければ、途方に暮れることでしょう。

あの頃の私は、まさに、そんな状態だったんです。

集めた情報、それぞれは、あがり症の改善に役立ちそうに思えても、それらの情報を元にして、どう行動していっていいのか、わからずじまいで、本当に途方に暮れていました。


そんなとき、インターネット上で、或る電子書籍を見つけたんです。

まさに、その本が、レシピの役割をしてくれました。

その本がこれです。

木多 崇将 著
「精神的な弱さを改善する方法」




この本には、あがり症を克服するための道筋が克明に描かれており、あがり症の自分が、どういったことをどのような順番で行っていけばいいか、明確にわかりました。


その結果、それまでに集めてきた情報をどのように料理していったらいいのか、自分の中でいろいろなアイデアが広がりました。

それはまるで、あちらこちらに散らばっていた点が、すべて一つの線で次々に結ばれていくような感じです。

特に、その本の46ページには「あがり症を完治させる唯一の方法」として、具体的な内容が記されていました。

その部分を読んだ瞬間、「自分のやるべき行動が決まった」という感覚を味わったんです。

あがり症を克服するために、まずは、何から手を付けなければいけないか、自分の中でクリアになった瞬間でした。


それから、すぐ行動に移すことができたんです。

途方に暮れていた私が、あがり症を克服するための、本格的な行動の第一歩を踏み出せたのは、まさに、この本のおかげといえるでしょう。

なので、この本は、私があがり症を克服するに際して、その糸口を与えてくれたとともに、現在の私の活動に最も影響を与えたくれた本であるといえます。