あなたは、他の人の目を気にしたり、
他の人の言うことを気にしたりしますか?
人間なら誰しも、他人の目や口を気にするものですが、
あがり症の人は、特に、その傾向が強いですね。
人前であがり症の症状が出ると、
人から「変な風に見られている」,
「からかわれるんじゃないだろうか」,「
きっと何か言われる」などと恐れてしまいます。
例えば、小学校の頃、国語の授業で、
先生から「○○君、次読んで!」と突然当てられて、
おどおどしながら立ち上がり、教科書を読み出します。
すると、つっかえ、つっかえのしどろもどろ。
周りの友達はクスクス笑い出すので、
恥ずかしくて、顔が熱くなってきます。
遠くの方から「顔が真っ赤だぜ!」と野次られ、教室は大爆笑。
顔がさらに真っ赤になり、いても立ってもいられなくなります。
過去にこんな経験をすると、
人の目がとても気になったり、
人の言うことに敏感に反応したりする気持ちもわかります。
しかし、他人の目や口を気にするということは、
他人によって自分がコントロールされているということに他なりません。
例えば、「食べるところを人に見られている」と
人の目を気にするあまり、
レストランなど、外で食事することを敬遠したり、
また、「きっと、あいつ、大をしに行ったんだぜ」と
人の口を気にするあまり、トイレに行くことをためらったり。
結局、他人の目や口を気にすることによって、
あなたは自由を奪われているわけです。
このように、他人の目や口によって、
あなたの気持ちや行動が縛られていては、
あがり症は、悪化することはあっても改善されることありません。
ですので、「人の目や口を気にしない」という切り替えが必要です。
あなたにとって、他人の目や口というのは、
それほど大事なことなのでしょうか?
ちょっと、逆の立場で考えてみてください。
例えば、先ほどの例でいうと、
あなたは、レストランなどに行って、
他の人の食べるところじっと見たりしますか?
せいぜい見たとしても、
「あの人、高そうなもの食べていなぁ」と
チラ見するくらいじゃないですか。
また、例えば、職場で、
同僚が席を立ったとき、いちいち、
「トイレに行くんだろうな」とか気にかけたりしますか?
また、例え、そのことを口にしたとしても、
数分後には、口にしたことさえ忘れているんじゃないでしょうか。
結局、他人の目や口というのは、その程度なものなわけです。
そんなものに、
あなたの貴重な人生の一部を縛られてしまっていいんでしょうか。
詰まるところ、他人の目や口というのは、
実態のないお化けのようなもので、
実際のところは、他人の目や口ではなく、
あなた自身が自分で自分の首を絞めているようなものなのです。
あなたは、透明な壁に囲まれた、水槽のような箱の中にいます。
他人の目や口を気にすればするほど、
その箱は狭くなり、あなたの自由は奪われていきます。
しかし、その箱は、あなたが、
「他人の目や口は一切気にしない!」と宣言すれば、
一瞬にして消えてなくなります。
他人の目や口を気にすることは、
今すぐ止めて、自分自身の自由を取り戻しましょう。