がり症の対策で一番大切なこと、それは何だと思いますか?


あがり症対策として、いろいろなことを試してきた私の経験から言うと、それは、「事前準備」であると言えます。

「事前準備」とは、自分があがりそうな場面に身を置く予定である場合に、前もって、最善の準備をしておくということです。


例えば、結婚する友人から、披露宴でのスピーチを頼まれた場合を考えてみましょう。

この場合の事前準備とは、スピーチする内容を考えて、原稿に起こし、その原稿を読んで、スピーチの練習をするということです。

また、その他の事前準備としては、例えば、リラックス・トレーニングで述べたような、いつでもリラックスできる体を作るためのトレーニングをするなどが考えられます。



あがり症対策として、このような事前準備をしておくことによって、次のような効果が期待できます。

1.自分の心や体を、あがりそうな状況に慣れさせることができる。
例えば、スピーチ練習を繰り返すことによって、その内容が完全に頭に入り、話すことにも慣れ、口からよどみなく話せるようになります。
また、披露宴会場でスピーチしている自分をイメージしながら、練習を積むことによって、その場の臨場感を味わうことができ、場慣れすることができます。


2.自信が付くと共に、安心感が得られる。
例えば、スピーチの練習を100回やったとしたら、「自分は、100回も練習したのだから、失敗することはない。大丈夫だ!」という自信と安心感が持てます。
そういった自信や安心感は、実際のスピーチの場において、自分があがるのを抑える働きがあります。


引用:Wikimedia(Steve Jobs shows off the iPhone 4 at the 2010 Worldwide Developers Conference)

アップル(Apple)社の共同設立者であり、今は亡き、スティーブ・ジョブズも、あの有名となったプレゼンの前には、何週間も前から準備を始め、1日何時間も練習を積み、リハーサルも丸2日かけて行うなど、完璧な事前準備をして、プレゼンに臨んでいたそうです。



スティーブ・ジョブズでさえ、あがり症の一番の特効薬は、前もってしっかりと準備することであると考えていたようです。



以上のように、あがり症対策としては、「事前準備」が一番大切となります。

従って、あなたも、あがりそうな場面に身を置くことが予めわかっているなら、それに応じた準備をしておくことが、自信や安心感を得ると共に、あがりを抑える一番の対策だと言えます。