なたは、考えたことがありますか?

「あがり症」とは、そもそも、何なんでしょうか?

広辞苑を見て見ますと、「あがる」とは、
血が頭にのぼる意味から来ていて、
「気持ちがたかぶる。」,「のぼせて落ち着きを失う。」
ということだそうです。

私の印象では、現在はもっと広い意味に
使われているように感じます。


したがって、これらを踏まえて、「あがり症」とは、

人に見られているとか、人と話さないといけないとか、
人との何らかの関係における或る場面において、
緊張や不安や焦りなどの、心理的な現象が、
手や声の震え、赤面、冷や汗、動悸など、
身体的な現象を引き起こす状態のこと


であると、私は考えます。


まずは、人との何らかの関係が、
あがり症が起きる発端になります。

なぜなら、あがり症の人でも、一人で居るときに、
あがりの症状が出るということはほとんどないからです。

例外的に、一人で居るときに、
過去の自分があがった場面を思い出して、
あがりの症状が出るといったことはありますが、
それ以外は、ちょっと考えられませんね。


また、「試験であがる」という場合、
試験自体は自分のことなので、
人との関係性はないようにみえます。

でも、この場合も、
大勢の人がいる試験会場の雰囲気に影響を受けたり、
他の人が自分より賢そうに見えるなど、
やはり、人との関係性があって、
あがるという症状が出ているのだと考えられます。


次に、そういった人と何らかの関係がある場面において、
人に見られて緊張するとか、
失敗しないか不安であるとか、
話す内容を忘れて焦るとか、
そのようなネガティブな心理状態になるわけです。


そして、その心理状態が、
身体に様々な影響を及ぼすようになります。

身体に生じる現象も、人によって様々であり、
表情がこわばる、やたらとのどが渇くなどの軽いものから、

声が出ない、立ってられない、
呼吸できないなどの重いものまであります。



こうして、「あがり症」について、私なりに一応定義してみましたが、
かなり漠然としていて、捕らえどころのない感じは否めません。


なので、これ以降、もう少し具体的に掘り下げていきたいと思います。